「NICHIAではたらく」を知るマガジン

2025.04.25
【中途向け】未経験業界で獲得したSEとしての俯瞰力

システム開発本部 第三部H.Y.
2012年入社
※所属は2025年2月28日時点
スキルアップを目指し、未経験の製造業界へ転職
まずは、H.Y.さんの業務内容について教えてください。
私は、工場向けの製造システムの開発や保守を担う「システム開発本部」に所属しています。新たな製品や工程の導入時に、プロジェクトメンバーとして参加して、システムの開発をすることが多いです。製造現場から改善の要望があれば、既存システムの改修も行っています。
また、課長代理として、課内のプロジェクトの進行管理や、メンバーの働きやすさ向上のための仕組み作りなどにも取り組んでいます。
転職で2012年にNICHIAに入社したとお聞きしました。前職でもSEをしていたのでしょうか?
そうですね。東京でSEとして働き、設計から実装まで幅広く担当していました。前職ではコンシューマー向けの製品をメインに手がけており、CPUの設計、音声認識や画像処理、デジタルカメラのファームウェア、医療機器のソフトウェアなど、さまざまな分野の開発に携わっていました。Windowsのアプリ開発の経験もあります。
いろいろな開発のご経験があるのですね。NICHIAに転職したきっかけは何だったのでしょうか?
それまでは、自分のできることを増やすため、一社の中でさまざまな部署に異動していたのですが、長く同じ環境にいると伸び悩みを感じまして。飛躍的な成長をするためには、環境を変えることが一番だと思い、転職を決めました。
当時子どもが小さく、子育てをするなら地元の方が良いかもしれないと思ったタイミングでもありました。そして徳島で就職するならNICHIAだろうと、気軽な気持ちで受けてみたんです。どんな仕事があるのか当時はっきり分かっていませんでしたが、なんとかなるだろうと(笑)
分かるまで寄り添う人の手厚さが、NICHIAの魅力
入社してから、技術的に困ったことなどはありましたか?
ありましたね。まず、製造業についての知識が全くなかったので、それらを覚えることから始まりました。工場で使われている機械について、一応手元に資料はあるのですが、それを読むだけではなかなかピンと来ないところも多くて。
でも、分からないことがあるたびに、同じチームの同僚が工場に一緒に入って、目の前で行われている工程と照らし合わせながら、システムの仕組みを丁寧に教えてくれました。おかげさまで短期間で製造に関する知識を吸収できたのをよく覚えています。そういった人の手厚さは、NICHIAの魅力だと思いますね。
ちなみに、入社してからどんなものを作ったのですか?
MES(Manufacturing Execution System)と呼ばれる、製造工程の把握や管理、作業者への指示を行う製造実行システムです。それまで、工程ごとにバラバラにシステムが点在していたものを、一元で管理するシステムを開発しました。
1日に膨大な数の製品を造っているため、その膨大なデータベースを扱うことになるのですが、これまでデータベースをここまで触ったことがなかったので新たに勉強しながら進めました。
逆に、これまでの経験が活きたことなどはありましたか?
はい。私は画像処理や通信プロトコル、UIの開発が得意でした。その中でも転職して役に立ったのはUIの開発経験ですね。MESを開発するときに、工場で使われる装置の画面に、自分なりの工夫を盛り込むことができました。その結果、既存のツールに比べて、利便性が高まったことを評価していただき、自信になりましたね。
転職して高まった、SEとしての視座
スキルアップのための転職でしたが、実際に働いてみてどうですか?
転職して良かったと思っています。特に、技術的な満足度が高いです。前職では、開発の流れを一通り経験できている実感はありましたが、ひたすら目の前の点の業務をこなして線にしていく、という感じでした。
NICHIAに転職してから、データベースに関する知識が増えて、今まで点と線だった知識が面になって、IT業界に関わる技術全体の俯瞰図を自分の頭の中に描けるようになったと思います。それによって、知らない知識に出会ったとしても、関連性の高そうな技術がすぐに思い浮かぶようになり、エラーやトラブルが起こったときも、原因の当たりをつける精度が上がりました。
できることが増えただけではなく、技術の全体像まで見えるようになったのですね。開発環境としてはいかがですか?
開発環境としても、最新技術を取り入れており満足しています。PCのスペックなどで不便に感じることはまずありません。
また、新たな技術が生まれたときにすぐに試せるスピード感も良いですね。技術に対する好奇心旺盛な人が多く、新製品の情報を見たら「ちょっとここの工程で試しに使ってみよう」と誰かが必ず検討しています。あとは使う人がすぐそばにいるので、使い勝手などの声がダイレクトに届くのも開発のやりがいがありますね。
東京から徳島へUターンしてきて、徳島での生活はいかがですか?
東京で子育てをしていたときはマンションに住んでいたので、音に気をつけながら生活していましたが、こちらに引っ越して戸建てに住んでから、のびのびと子育てできています。幼稚園や学校の雰囲気ものんびりしていて良いですね。
また、趣味でテニスをするときも、テニスコートの予約が都会に比べて格段に取りやすくて驚きました。NICHIAは社内にもテニスコートがあるので、子どもが小さいころは家族でよく利用していましたね。
福利厚生の面では前職でも満足していましたが、東京から地元に帰っても同じように手厚い福利厚生があり、生活の心配をすることなく、仕事に集中できるのはありがたいことです。
時間を忘れて開発に没頭できる環境を作る
これから仕事で力を入れていきたいことはありますか?
今は管理職の立場になったので、開発そのものよりも、エンジニアの働きやすさ向上や育成に取り組んでいます。
現在は、開発部で共通して使える設計のフレームワークを考えているところです。例えば、今は新しく開発することがあるときに、それぞれのやり方で自由に開発しているのですが、より効率的に開発を進められる仕組みを作っていきたいです。
また、この仕事はどうしても業務が固定されがちなのですが、視野を広げるためのジョブローテーションや、勉強会なども強化していきたいですね。私は常々「仕事を楽しくしたい」と思っています。そして、技術への理解の深まりや、できることが増えることこそが仕事を面白くしてくれるはずです。高めたスキルを駆使して、時間を忘れるくらい開発にのめり込める、やりがいのある開発環境を整えていきたいですね。