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仕事

2025.04.23

【対談】確かな品質を守るプロフェッショナルの仕事

MEMBER

  • S.M.

    生産プロセス・品質部門 品質保証本部 品質評価技術センター

    S.M.(2023年入社)

    大学時代にインターンシップに参加してNICHIAで働くことを決意。主に開発品評価・信頼性試験・出荷検査のソフトウェア開発などを担当。
  • T.M.

    生産プロセス・品質部門 品質保証本部 品質評価技術センター

    T.M.(2015年入社)

    前職では光計測機器の開発を行っていたが、妻の出身である徳島へIターン。現在は信頼性試験に用いられるハードウェアの設計を担当。
  • S.S.

    生産プロセス・品質部門 品質保証本部 品質保証部

    S.S.(2012年入社)

    祖父母の家が阿南市にあり、幼い頃からNICHIAは身近な存在。主にLED・LDなどの部材の仕入先を管理。不具合を未然に防ぐ対策などにも従事。
  • M.O.

    生産プロセス・品質部門 品質保証本部 品質保証部

    M.O.(2005年入社)

    実家が本社の近くにあり、世界的に有名なNICHIAに憧れを抱く。現在はクライアントへの不具合対応を担当。国内外への出張も多い。

※所属は2025年2月28日時点

製品の安心・安全を担うそれぞれのミッション

今日は、NICHIA製品の品質基準をチェックし、顧客に安心や満足を与える部署の皆さんに質問していきます。担当業務の説明をお願いできますでしょうか?
S.M.S.M.

私は品質評価技術センターに所属しています。部門の役割は、開発品評価・信頼性試験・出荷検査のソフトウェア開発です。担当としては、主に設計部署から依頼される信頼性試験の業務効率化になりますね。また、信頼性試験の結果をわかりやすく視覚化するWebシステムの開発なども大切な業務の一つです。

T.M.T.M.

S.M.さんと同じく品質評価技術センターの所属です。彼女はソフトウェアの開発が中心ですが、私は信頼性試験に用いられるハードウェアの設計を担当しています。2D、3DのCADを用いて設計を行う他、実際に制作された機械装置の保全や保守なども、自分が担当する仕事の範疇です。

S.S.S.S.

生産プロセス・品質部門の品質保証部に所属しており、NICHIAの作っているLED・LDと、その応用製品を構成している部材の仕入先を管理しています。また、不具合が発生した際に原因の調査を依頼するのも私の担当です。できるだけ未然に不具合を防ぐため、仕入先の工場へ足を運び、工程に問題がないかを審査するなど、対策の取りまとめも行っています。

M.O.M.O.

私も品質保証部の所属になります。担当業務はクライアントへの不具合対応です。NICHIAから出荷したLEDが、お客さまのところで何らかの不具合を起こした場合、こちらで原因の調査を実施し、報告書にまとめて提出しています。必要に応じて現地を訪問し、丁寧にご説明するケースもありますね。国内だけではなく、海外の取引先も多いため、それぞれの国へ出張もしています。

部署の垣根に縛られない連携が生む品質保証の力

所属されている部署の雰囲気を教えてください。また、チームワークや他部署との連携についてのエピソードなどはありますか?
M.O.M.O.

中心は30代ですが、20代から40代までのメンバーがいます。直接、お客さまと接する業務なので、チーム一丸となって取組む必要があり、報告・連絡・相談といったコミュニケーションは活発ですね。不具合の対応は一人ではできません。チームワークを特に大切に考えている部署の一つではないでしょうか。もっとも、困っている仲間がいれば助け合うという風土は、会社全体に根付いているような気がします。それもNICHIAらしさかもしれませんね。

S.S.S.S.

私の部署は、部材ごとにグループが分かれており、それぞれに担当が決まっているんですよ。基本的には個人で進めていくのですが、グループごとにミーティングがあり、週に一度は部署全体で進捗状況や課題を報告する場が設けられています。ですから、非常に相談しやすい環境ですね。M.O.さんもそうだと思いますが、不具合が発生した場合は、関係部署と細かい情報を共有し、チームとして対応を進めていくようにしています。

T.M.T.M.

私が所属している部署は、課長を筆頭に普段は穏やかな方が多いんですが、実は「やるときはやる!」という熱い意気込みを持ったメンバーが集まっています(笑)。専門知識を持つエキスパートばかりなので、とても動きやすい環境です。他部署との連携で言えば、私の設計したプロトタイプから実際に製造装置を作るのは、社内の別チームとなります。新製品の開発が始まり、信頼性試験がしっかりできたときは、彼らとの協力体制がスムーズに進んだおかげ。大きな研究成果や発明が注目されがちですが、こうした地道な実績の積み重ねも、NICHIAらしさの一つだと思います。

S.M.S.M.

T.M.さんと同じく、私の部署も頼りになる方ばかりです。問題が発生したら、ソフトウェアや装置、回路など、さまざまなエキスパートが集まり、皆が協力して解決していきますね。一人ひとりを信頼して業務を任せてくれる一方で、どうしても困ったときは、誰かが必ず助けてくれる。M.O.さんもおっしゃっていましたが、確かにNICHIAにはそんな雰囲気があります。他部署との連携もそうですね。たとえば、ある製品の販売促進ツールを、お客さまについて熟知している営業のチームに協力いただきながら制作しています。この経験も、きっと自分を一回り大きくしてくれるはずです。

困難を乗り越えた、その先にあるやりがいと成長

それぞれの立場で製品の品質保証に携わっていらっしゃいますが、どのような点にやりがいを感じますか? また、成長を実感する瞬間はありましたか?
S.S.S.S.

仕入先との信頼関係の構築ですね。特に記憶に残っているのは、海外の仕入先の担当者からのメッセージです。大小さまざまな困難に直面したのですが、互いに協力して何とか問題をクリアしてきました。その担当者が異動する際「一緒にいろいろなトラブルを乗り越えたよね。うちの国に来るときは連絡してよ」とお礼のメールをいただいて。頑張ってきて良かったなと感じた瞬間でした。新入社員の頃は、言葉の壁もあってコミュニケーションにも苦戦しましたが、少しずつ意思疎通できるようになった点にも自分の成長を感じます。

S.M.S.M.

やはり自分の開発したソフトウェアを社内で使っていただき「助かったよ」「作業効率が上がって楽になったよ」と言ってもらえると、素直にうれしいですね。プログラミングは入社してから始めたんですけれど、自分にできることが増えていくに従って、成長しているのかなと思えるようになりました。「これからも頑張ろう」というモチベーションにつながっています。

M.O.M.O.

不具合の対応というのは、そもそもマイナスからのスタートなんですよ。お客さまも困っていらっしゃいますし、できるだけ早く解決したいと考えているわけです。でも、その状況をスムーズに解決へ導くことができれば、信頼関係は以前よりも強固なものになります。何よりも大きなやりがいですね。ただ、こうした製品の不具合は一つとして同じものがありません。常に緊張感のある仕事ですが、今は落ち着いて冷静に対応できるようになってきました。

T.MT.M

私たちの仕事は、基本的に「ないものを作る」ことだと考えています。S.M.さんの開発するソフトウェアと同じく、自分の作るハードウェアも「いつもありがとう」「迅速な評価が可能になりました」という声を聞くと、とてもうれしくなりますね。以前、働いていた会社では機械設計ひとすじでしたが、NICHIAではソフトウェアやシステムに関する部分にも携わるようになりました。改めて考えると、それが自分にとっての成長なのかもしれません。

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