「NICHIAではたらく」を知るマガジン

2025.04.23
【対談】世界市場を支える金型の一貫生産体制

MEMBER
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生産プロセス・品質部門 加工技術部 開発第一課
S.I.(2023年入社)
地元の高専から入社した期待の星。会社のサポートを受けながら、入社2年目にして国家資格を取得した努力家。
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生産プロセス・品質部門 加工技術部 開発第一課
M.N.(2019年入社)
「世界一のものつくり」に関わるため、NICHIAへの中途入社を決意。中堅的な立場から、現場をコントロールする。
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生産プロセス・品質部門 加工技術部 開発第一課
S.C.(2015年入社)
中途入社にして上司から「太陽のような存在」と言われるムードメーカー。加工の現場に新しい風を吹かせている。
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生産プロセス・品質部門 加工技術部 製造課
Y.M.(2009年入社)
加工技術部の製造課と開発第一課を統括するリーダー。マネジメント的な立場から部下の成長を見守る。
※所属は2025年2月28日時点
金型やレンズの設計から製造までを担当
まずは大まかな業務内容や、それぞれの担当業務について教えていただけますか?
Y.M.
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私たちは生産プロセス・品質管理部門の加工技術部に所属しており、金型や光学部品の開発を行っています。用途としては主にLEDやLD(半導体レーザー)の部品などに使われており、設計や加工、測定、組立など一貫した工程を通じてNICHIAのものつくりを支えています。その中で私は製造課と開発第一課の課長を兼務しており、全体のマネジメントを行っています。
S.C.
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私は開発第一課に所属しています。大まかな業務の流れとしては、まずは社内の設計部署から「こういう部品やレンズが作れないか?」という依頼が来ます。それを受けて金型の設計を行い、製造プロセスの検討を行った後に、金型の部品を作ります。その後、完成した金型を測定し、部品を集めて一つの金型に組み上げていきます。試行錯誤の末に、完成した金型を用いてレンズを成形するというのが一連の流れです。これらの作業を、それぞれの担当者が密な連携を図りながら行っています。
S.I.
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S.C.さんと同じ開発第一課に所属し、成形技術を担当しています。プラスチックの樹脂を金型に流し込み、いろんな製品を作ります。同じ用途のものや試作品を含めると年間100から150種類もの型を作っており、いろんな条件を調整しながら品質やコストに優れた金型を完成させることが大きな使命です。
M.N.
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私が所属する開発第一課では、S.C.さんがおっしゃった設計業務を担っています。用途に応じて開発から製品化されるまでの構想を練り、それを達成するために必要な金型や治具の構造を考えたり、具体的な開発手法を提案したりしています。加工技術部が業務を行う際、そのスタートを担うことが多いですね。
0から1を生み出し続けるために
業務にあたる上で直面する課題や、仕事のやりがいについて教えてください。
S.I.
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まだ入社2年目ということもあり、金型を用いて成形する過程で起こる不具合を修正するのが、とても難しいですね。それを克服するために、いろんな条件を設定してみたり、先輩方にヒントを聞いたり。何かを作り出すときに不具合はついて回るものなので、目の前の問題を一つ一つ解消しながら完璧なものに近づけていきます。チームで力を合わせて品質の高い製品を生み出し、それらが量産化された時の達成感は格別です。
M.N.
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成形技術を担当されているS.I.さんの場合は、与えられた条件の中でいいものを作らないといけないという難しさがありますよね。逆に私たち設計担当は「まず何からはじめようか?」という状態からスタートする難しさがあります。失敗を恐れず、まずやってみることが大事。ダメだと分かれば、全力で次の挑戦に臨めますから。
S.C.
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まさに「挑戦」が加工技術部の合い言葉ですからね!挑戦した結果が失敗だったとしても、誰からも批判されません。0から1のものを作り出すのが我々の仕事なので、残業をしなければいけないことも多いですが、チーム一丸となって前向きに取組めていると思います。自分の携わった製品が身近な商品に使用されることも多く、社会の役に立てていることを実感できるのが嬉しいです。
Y.M.
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部署名に「加工技術」とついているだけあって、仕事の約7割がものつくりに関わっています。今日集まった皆さんを見ていても、本当にものつくりが好きなんだなと感じますね。行動指針にもある「世界一のものつくり」を目指して仕事ができるのは、社会貢献という側面からも大きな意義を感じています。
決断のスピード感が革新につながる
皆さんは「NICHIAの強み」をどのように捉えていますか?
S.I.
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仕事に役立つ資格の取得を、会社が全力でサポートしてくれることです。私自身も国家資格である「プラスチック成形技能士」にチャレンジさせていただき、ついに2級に合格しました!ゆくゆくは1級、そして特級を取得し、加工技術部を代表するプラスチック成形技能士になりたいと思っています。
Y.M.
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常に新しい挑戦を受け入れる環境はNICHIAの特長ですよね。特に研究開発費の承認がスムーズに下りる体制は、大きな強みの一つです。上司に稟議書が回るスピードも非常に早く、何らかのアイデアが生まれた瞬間に実行に移すことができます。競争が激しい市場の中で、いち早くタイムリーに新しい製品やサービスを提供できるのも、こうした環境が整っていることが大きいです。
M.N.
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自部署完結ではなく、さまざまな部署と共同で開発から製造までを行っていくチーム力も、大きな強みの一つではないでしょうか。自分たちの力で金型が作れるので、研究開発や量産化へのスピードも非常に早いです。
S.C.
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私たち加工技術部の強みで言えば、他部署からのどんな依頼に対しても全力で取組み、最終的には結果を残せることだと思います。「何か困ったら加工技術部に相談しとけ」という空気を感じますが、そう思ってもらえることが自分たちの誇りです。もし自分たちが要望に応えられなければ「NICHIAのものつくりがストップしてしまう」というぐらいの気持ちで仕事と向かい合っています。
「世界一」や「世界初」をいっしょに
今後、NICHIAへの就職を目指す方々にメッセージをお願いします。
S.I.
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部署内でも私は年下の方なのですが、上司や先輩方だけでなく、役職者の方にも気軽に話しかけることができる職場です。コミュニケーションがとても円滑で「何にでも挑戦していいよ」と言ってくださるので、自分自身の成長スピードを上げることができると感じています。残業もありますが年20日の有休がとれますし、上司や先輩も休みの調整に配慮してくださるので、しっかりリフレッシュしながら仕事に臨めています。
M.N.
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本当にそうですね。自分のやるべきことさえクリアできていれば、あとは休もうが早く帰ろうが何も言われませんから。仕事の上では上司との垣根がなく、他愛のないちょっとした会話からたくさんの笑顔が生まれています。
S.C.
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ものつくりで「世界一」や「世界初」に関わりたいと思う方は、ぜひ私たちの仲間になってほしいですね。気持ちだけの部分ではなく、NICHIAは福利厚生等も充実しているので、生活面でも安心です。自身の目標としては、先人たちのノウハウに頼らず、本当に0の状態から今までにないようなビジネスの形を生み出せればと思っています。
Y.M.
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皆さんの話を聞いていて、しっかりと成長してくれていることを実感しました(笑)。手を動かすことや、物事を考えることが好きな方に向いている仕事だと思うので、ぜひこの仕事に挑戦してみてください。2025年1月から新組織となりましたが、生産量が増えてもしっかりと対応できる強い組織を作っていきます!