「NICHIAではたらく」を知るマガジン

2025.04.23
【対談】LED事業の明日を、製造技術で照らしていこう。

MEMBER
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第二部門 第二生産本部 製造管理部
Y.O.(1996年入社)
今年で29年目。技術や業務の標準化を担う製造管理部のマネージャー。
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第二部門 第二生産本部 第四製造部 製造技術第四課
S.N.(2023年入社)
デジタル照明の市場開拓を進める先進製品を担当。
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第二部門 第二生産本部 第二製造部 製造技術第二課
Y.O.(2007年入社)
車載・民生・UV向けLEDパッケージの新規工程設計・量産立上げを担当。
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第二部門 第一生産本部 前工程製造技術部
Y.Y.(2016年入社)
データエンジニアとして改善計画の立案や推進に役立てる業務に従事している1児の母。
※所属は2025年2月28日時点
志を一つに、NICHIAのLED製造技術を担う。
Y.O.
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今日はLED製造技術の分野でそれぞれの役割を担う4名が集ったわけですが、普段はじっくり話をする機会がありませんね。
Y.Y.
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そうですね。私は勤務している工場が違っていることもあり、皆さんとは初対面。先ほど「はじめまして」とごあいさつしたばかりです。
Y.O.
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というわけで、この座談会を大いに盛り上げるためにも自己紹介から始めましょうか。私は、NICHIAが青色LEDの量産化・実用化に成功した後の1996年に入社以来、今年で29年目。現在は、ものつくりの技術や業務の標準化といった役割を担う製造管理部のマネジメントをしています。
Y.O.
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私は、2007年入社です。新製品開発における部署全体の業務を管理し、検証・評価方法などをはじめとした製造技術業務自体の改善や仕組み構築などを担当しています。
S.N.
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私は、2023年に中途採用でNICHIAに入社しました。デジタルヘッドライト市場の構築をメインに、デジタル照明の市場開拓を進めるための世界初の先進製品を担当しています。
Y.Y.
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私は2016年に入社しました。LEDの工程管理部門を経て、現在はデータエンジニアとしてLEDの製造過程で蓄積されたビックデータやAIを活用することで改善計画の立案や推進に役立てる業務に従事しています。
愚直に挑むその先に、次の可能性が拓けていく。
Y.O.
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LEDはNICHIAを代表する製品ですが、パイオニアとして青色LEDを初めて世に出して以来かなりの年月を経ていますので、近年は多種多様なプレイヤーのLED製品が世界中で出回っている状況です。環境として厳しさを増す中でゲームチェンジを成し遂げていくために、LEDの製造に関わっている技術者として何ができるかをこの場を借りて深掘りしていきたいですね。
Y.O.
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おっしゃるように、LED事業は大きな変化点を迎えていると思います。私が担当している車載分野でいえば、自動車メーカー需要をいかに伸ばしていけるかというのが大きなカギを握っています。また、新しい技術を盛り込んで開発スピードを上げながら、高品質な新製品をいかに低コストでお客さまの納期通りに出荷できるか……そうした製造技術のミッションでいえば、同様の業務に就くS.N.さんも同じ想いではないでしょうか。
S.N.
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改善していくことで余裕度を増しながら、Y.O.さんがおっしゃるようなゲームチェンジをどんどんしていける環境を作らなければいけないと思っています。そのためにも前職で培った経験を共有しながら、ものつくりのプロ集団になっていけるようにしていけたらと思います。
Y.O.
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S.N.さんとじっくり話すのは今日がはじめてですが、社内で車載ヘッドライト関連の話題がのぼる中で「S.N.さんがこういう改善成果をあげてくれて……」という話を耳にしますよ。
S.N.
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LED製造をものつくりとして捉えると、まだまだ改善できる余地が沢山あると思っています。転職して1年目のことですが、歩留まりが低い工程があって、その改善を任されました。電気回路内の異常接続や接触不良の原因を特定したうえで改善することにより、歩留まり目標値が98.5%以上だったのに対し99.0%の実績を上げることができたんです。
Y.O.
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製造技術という点ではビッグデータやAIの活用も今後、見逃せないテーマだと思います。今日はスペシャリストのY.Y.さんのお話も聞けるので楽しみにしていました。
Y.Y.
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それこそY.O.さんをはじめとした先輩たちが培ってきたLED製造技術に関する膨大なデータを活用していかに生産能力を挙げていくか、生産ラインを効率的に動かしていくかをAIの力を活用しながら推進していくのが私の役割です。私はビッグデータを分析するためのデータ収集やそのために必要な情報基盤の構築・運用を行うデータエンジニアという立場ですが、さらにデータを具体的に実践活用するデータサイエンティストとも協力しながら、Y.O.さんやS.N.さんが担当されているような改善活動をサポートしていけたらと思います。
Y.O.
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NICHIAは他のLEDメーカーと違ってチップや蛍光体という材料から自社製造し、各種設備も内製化している強みがあります。また、「光の質」にこだわったLEDの新世代製品をすでに送り出しているアドバンテージがありますし、Y.Y.さんが担っているようなDX基盤も整いつつあります。それに加えて創業以来のDNAである “愚直なものつくり”という信念を貫いていくことで、きっと次の可能性が拓けてくるのではないでしょうか。
「やってみよう!」のチャレンジイズムが脈々と息づいている。
Y.O.
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せっかくの機会ですからNICHIAらしさもアピールしておきたいですね。トップバッターは、中途入社という立場からNICHIAを客観的に語れるS.N.さんかな。
S.N.
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入社当初は「とにかく、やってみる」というNICHIAのチャレンジイズムに衝撃を受けました。前職では、せっかく考えた改善案もほぼ通ることはないという環境でしたが、NICHIAでは「やるべきことかどうか」という極めて合理的な判断基準でコトが進みます。必要とあれば稟議もすぐに下りて、「こんな大金、本当に使わせてもらえるの?」と(笑)。こうしたスピリットが根付いているからこそ技術力が磨かれ、世界に伍する製品を作ってこれたのだと思います。
Y.O.
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何事もスピード感を最重視しているのがNICHIAらしさです。とにかく「やってみなはれ!」というところで、技術者それぞれがやりたいことをできる環境があると思います。今でも思い出すのは、設備の処理能力を倍にするという企画書をEXCELで簡単に作って上司に持っていったところ、その数日後には経営者の手に渡り、直接説明しに行くことに。それで「こういうことをやりたいんです」と言ったら一言、「進めなさい」です(笑)。
Y.O.
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人材育成に対する投資も、NICHIAらしさではないでしょうか。創業間もない頃から「一、勉強しよう 一、よく考えてよく働こう 一、そして世界一の商品を創ろう」というスローガンをどの部署も、毎日朝礼で唱和してるのですが、特に「勉強しよう」というところでNICHIAでは自己啓発のサポート体制がとても充実していると思います。私も自分を磨きたい思いから、QC検定や生産マイスターなどいろいろな資格を取得しましたが、受講費用も補助してもらえるのでとても助かっています。社員一人一人の成長こそが、会社としての企業理念にも結び付き、繋がっていくのだと思います。
Y.Y.
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若手でも任せてもらえることも、NICHIAらしさだと思います。考え方が甘くて行き詰まったり失敗しそうな時も的確なアドバイスや指示を与えてくださる上司がいますので、安心して挑戦できる環境があります。また、幅広い技術を身に付けられるという意味では、定期的に開催される技術報告会を通じて他の技術の知見を得られるとともに、ひょっとして今、自分がやっている仕事のここにつながるのではないかというインスピレーションが湧くこともあり、刺激されます。それもNICHIAらしい仕事環境ですね。
Y.O.
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垣根を超えてお互いに思ったことを言える風土、環境……これだけはぜひともアピールしておきたいですね。
Y.Y.
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最後に、私もぜひともアピールしておきたいことがあって(笑)。今の時代、世界的にも女性が活躍できる仕事環境の整備が課題となっていますが、その面でもNICHIAの各種制度は手厚いと感じます。私も1児の母ですが、安心して育児と仕事を両立しています。